先日バンダイチャンネルで「黄金魂」を現在更新分までイッキ見しまして、
私の中でひさびさに星矢ブームが到来してきました。
私は獅子座なので、まず同じ獅子座のアイオリアが主役ってだけで嬉しいですし
黄金聖闘士の中でもアルデバランやアフロディーテのような、
原作で不遇だったキャラクターにもスポットが当てられていて
今まで相手が悪すぎただけでホントはこいつら強かったんじゃん!と
認識を改めさせられました。
その一方で作画がイマイチなシーンが目立ったり
カミュが凄く個人的な理由でアスガルド側に付いていたりと
正直ちょっと褒められない点もありますけど、
2015年にもなって可能な限りオリジナルキャストで
黄金聖闘士の活躍が新作アニメで見られるというだけで十分すぎるくらい満足できているのも確か。
そして今回特に印象に残ったのが蟹座のデスマスクの超優遇っぷり。
まさかあのデスマスクがこんなにカッコよく活躍するなんて
正直ちょっとやりすぎじゃないかなと思ったくらい。
旧作のデスマスクといえば
勝利のためには手段を選ばず女子供も平気で殺せるような冷酷な戦士。
聖闘士は愛と平和のために戦う正義の戦士のはずなのに
こいつはどこからどう見ても悪党だし、
十二宮編ではその非道ぶりが祟って自分の聖衣に見捨てられるという
なんとも情けないやられっぷりを見せてしまいました。
しかも冥界編序盤で復活したと思ったら
アフロディーテとセットでムウに翻弄されていいとこないし
なぜかのりピー語を使い出いだすしで結局マイナスポイントを増やしただけ。
こうしたやられぶりからデスマスクは黄金の中でも最弱との呼び声が高く、
カースト最下位にもっとも近い男というのがファンの共通認識でした。
しかも星矢連載当時のファンの中には蟹座というだけでバカにされたと自分の出生を恨んだ方もいたと聞きますし、業の深さを感じさせますね・・・
しかし、時は流れて原作終了後に展開された別のシリーズでは
蟹座の扱いは決して悪くありませんでした。(むしろ優遇)
「ロストキャンバス」の蟹座のマニゴルドは私もお気に入りのキャラですし
そして車田先生ご本人による「新作NEXT DIMENSION 冥王神話」での
ブサイクなのに強い蟹座のデストールの存在は忘れようがありません。
※エピGはまだ読んでいません。すいません・・・
最初の原作での扱いがストップ安だったのもあって
蟹座ほど年々扱いが良くなっているのを感じる星座はありませんし、
今年2015年になって久しぶりに元祖蟹座・デスマスクにスポットが当てられるとなるとファンの期待は確実に高まっていたのではないでしょうか。
そして実際、その期待に応えるどころか期待以上の活躍を見られたのは間違いありません。
さて、すっかり前置きが長くなってしまいましたが、
今回より「黄金魂」でのデスマスクの活躍をエピソードごとに振り返りたいと思います。
まず今回ご紹介するのは第3話「激突!黄金聖闘士VS黄金聖闘士」。
アスガルドの花屋の娘、ヘレナ(CV:山崎和佳奈)に挨拶にくるシーン。
ヘレナは病弱ながらも幼い兄弟達を一人で養っている気丈な娘で、
デスマスクは彼女達とはすっかり顔なじみになっています。
こんな脇役の女の子にまで山崎さんというベテランを持ってくるのが
またすごいですね・・・
デスマスクにアゴヒゲが生えているのに驚かされましたが、
これはデスマスクのキャラクターに合っていると思います。
なんかこう、チョイ悪感出てるなーって感じで。
(チョイ悪というか極悪なことやらかしてましたけど)
黄金聖闘士であることがアスガルドの兵士達にばれないよう
こっそり目立たず行動しないといけないのに、
アフロディーテが自分から素性を明かそうとしだしたので慌てるデスマスク。
「我こそ天と地の狭間に輝きを誇り、美の戦士・・・」
デスマスクの田中さんの声を聞いていると
さすがにもうお歳だな・・・と感じるんですが(70近いんでしたっけ?)、
アフロディーテの難波さんは当時とほとんど変わってなくて驚きました。
アイオリアとの再会。
ストイックなアイオリアとは対照的に酒や賭け事を好むデスマスクの姿に
今作のヒロイン・リフィア(CV:久川綾)はビックリ。
2015年のアニメで久川さんが美少女キャラやってるのもビックリだけど・・・
アスガルドの神闘士と戦うために協力を申し込むものの、
デスマスクは「今の生活が楽しいから」と、拒んでしまいます。
「なぁアイオリア、俺達は冥界で死んだんだぜ。
いわばこの命はオマケだ!いつまで続くかわからねぇ!
今更ジタバタしたってできることぁたかが知れてる!
だから俺ぁこの町でこの世の春を謳歌しようって決めたんだよ!」
「フンッ、俺達黄金聖闘士の息の合わなさ加減は相変わらずだぁ!
嘆きの壁の時ぁ、ありゃやっぱ奇跡だぜぇ・・・」
酒場からアイオリアが去った後、諦めきったような顔をするデスマスク。
このシーンの直前にアフロディーテが酒場まで迎えに来るシーンが挟まれているんですが、この二人本当に仲良いですよね・・・
それはさておき、冥界での戦いで12人の黄金聖闘士が力を合わせて
嘆きの壁を破壊したシーンは屈指の名シーンですし
実際に黄金12人が全員揃ったのもあれが最初で最後。
しかし今のデスマスクは戦うことを拒み、
カミュは個人的な事情でアスガルド側に付き、
ミロがそんなカミュと戦っているのが現状。
あの時のチームワークが嘘だったかのようにバラバラになってしまっています。
特にカミュ。
以上、3話のデスマスク登場シーンまとめでした。
今回のデスマスクは正直何もしておらず、顔見せ程度の出番しかありません。
ただこれも4話で一気に花開くための溜めになっていますし、
戦うのを拒んだ本当の理由もこれから明らかになっていきます。