スパイラルヒート
アグナコトルの素材から作られる火属性のランス。最終形態・灼槍ヴァスティアグニへの強化に火竜の天鱗を使うのがネックだが
逆に言えばそれ以外にこれといったレア素材を必要としないため、むしろ敷居は低い部類に入る。
しかし、MH3Gの火属性のランスは群雄割拠。
ヴァスティアグニ以外にも優秀なものが揃っているため、
火竜の天鱗はむしろレウス槍に使ったというランサーは少なくないだろう。
さらに一部では「傘みたいでかっこ悪い」と顰蹙を買っており、散々なアグナ槍だが、
西洋史とモンハンの関係性を研究している我々にとっては
決して見過ごすことの出来ない貴重な資料なのだ。
スパイラルヒートをはじめとするアグナ槍と言えば、
何といってもあのクルクル回る槍身。
そう、賢明なランサー諸兄ならすでにお気づきだと思うが、
スパイラルヒートの原案は天才レオナルド・ダ・ヴィンチによるものなのである。
彼の生きた15世紀にまだスパイラルヒートは存在していなかったが、
後世の武器職人がこのスケッチをヒントに完成させたと言う話はあまりに有名。
スパイラルヒートの回転ギミックはこのプロペラ動力の賜物であり、
同じく回転するランスのグレイブディガーもダ・ヴィンチがいなければ存在しなかっただろう。
また、アグナ装備の原案と思わしき絵もダ・ヴィンチによって描かれていることから
彼のアグナコトルに対する研究熱心さが伺える。
(1487年頃)
人体、ランス、装備スキルの調和を目指したとされる一枚。
これはスパイラルヒートとのセット運用を想定しての考案だろう。
頭と脚以外は現在のアグナ装備とほぼ同じ。
しかもこれが500年以上前に存在したというのだから驚きである。
多角的な観察による、計算しつくされた構図とデザインは綿密な今の目で見ても評価に値するもの。
むしろこの研究があってこそ、今日の装備デザインは存在すると言っても過言では無い。
今更言うまでも無いがダ・ヴィンチは様々な芸術作品や発明を残しており、
今回紹介したもの以外にもモンハンに関連したものは多く存在すると思われる。
おそらく、今後の研究でそれらが明らかになっていくことだろう。
関連記事:フレイムスロワー/リキッドスロワー
参考資料:民明書房刊「ランスに見るイタリア・ルネサンスの軌跡」
個人的に火属性の槍ではテオ=エクシスが好きです。
シンプルかつ気品のあるデザインが、ね。